宮部みゆきさんの作品でしたか…
『 小暮寫眞館 』と言うのがありましたね
ドラマにもなったような
テーマは不思議な不思議な写真を扱う
素敵な高校生達のハートフルな作品でした
私、昨日
10年ぶりに昔妻とよく言った洋食屋さんに行ったんです
路地の奥の奥にひっそりあるお店
車すら通れないような路地の奥にそのお店はあって
20年位前にやたら通っていたんですが
ここ10年位、息子が生れ
小さな子を連れて行けるような感じでも無かったので
行きたくても行けなかったんです
それが・・・ふと一人の時間が出来た昨日
突然行ってみたくてたまらなくなり
電車に乗って訪ねました
まだやってらっしゃるかな?と思いつつ

あっ! 灯りが・・・

ありました! そう此処!
そっと中へ入り、窓際の席へ

何も変わってない・・・
マスターが居ないこと以外に
でも、私はこのお店の内装を見に来たわけじゃないから
マスターとマスターの作ってくれる美味しい料理が目的だから
香り立つ生姜焼きの定食
頼んでから、マスターがペタペタ成形し始めて焼いてくれるハンバーグ定食
どこのパンなの?ってくらい美味しいパン使ったクラブサンド
おこちゃまには無理なちょっぴり辛めのドライカレー
そしてセットについてくる・・・
抜群に香りも味もその温度も最高のコーヒー
ぜんぶぜんぶ美味しかった
あの日のままなのかな?
厨房に立つあの人は従業員なんだろうか?
寡黙な佇まいはマスターに似てるけど
あのころ、週一くらいで食べてた生姜焼き定食を頼む

美味しい
けど、マスターのとはちょっと違う
勇気を出して、その人に
20年前によくお邪魔をし、10年ぶりに伺ったのだと顛末を話す
『 マスターは今日? 』
その方が答えてくれた
『 それは私の父なんです 』
『 父は8年前に、60歳だったんですが他界しました 』
と
そうですか…と私
少しだけ妻と私の大事な思い出のお店なんだと伝え
今日は生憎妻が来れなかったんですが
その間生れた息子と3人で是非また来ますと話した
懐かしさもあって少し昔話をさせて頂きました
食後のコーヒーが来て
妻に見せてやろうとスマホでパチリ

驚きました
あの日のマスターの顔が写真に写りこんで居る様な気がしたからです
きっと人に見せれば、光の加減だよと言うでしょう
でも、マスターの顔を知ってる人なら
みんなマスターだ!と言うと思います
コーヒー美味しかったです
マスター
家族で今度また寄せてもらいます